2004/2/11 2/11 投稿者・ritonjp
『華古与見』地之巻(前)
再説六三は男色の、所為をかくまで知りたる故の如何にと是を尋ぬれば、去る大寺の和尚に見初められ、黄金多く其の親に贈りて一年が程、其の寺にありて衆道の道を鍛錬なし、元来色情深き生まれなりける故、よく和尚の気を慰むるのみならず、後門の味、十六七の娘の新開をとぼすより勝り、和らかに温かく、又巾着の如く、男根を締めてしごきつつ、気を遣らせるの妙手を得たり。
是が為に和尚は腎虚して、終に穴定往生をせられけるが、臨終の時に形見の品多く揃え、黄金五百両をも貰い、家に帰りて安楽に、此の新道住居しなり。
かかる事をば、お梅はさらなり、其の夫は直知らず、されど六三が美色に浮かれ、精の行きかかりし一物を後門え押入れ、思いの外の美快を覚え、是より六三と兄弟分になりけるとぞ、此の男の名をしるさざる。
オマケ
「長さん、おめえこないだ洲崎へ汐干しに行ったじゃァねえか。なぜ其の時、来てくれねへ」「フゥ、あの時か、連れが大勢だから、はずされなかった」
「なんの、てえげえな事云うのう。大方新地へでも行ったろう。不景気な」
「馬鹿云うな。新地へ行くくれえなら、手めへのつらおがみにくらァ」
「ヲヤ、つらだと、ごもってへねへ。罰がたかる。よしか、本当に何処へ行ったよ」
「何処にもいかねへが、女子供が一緒だから、八幡の山でとっちり騒いで、山の茶屋でもんで、帰った。そんな詮索より、そっちむかっし」
「アレ、おらぁ、後からじゃぁ嫌だ。本間にしてくんな」
「よくいろいろ託を云うぜ。もっと股を広げやな」
「アレよう、そんなに何時迄もいじらねへで、早く入れてくんねへよ」
「入れてくんねへも凄まじい。横柄な事を云うと、いれねへぜ」
「エェ、じれってへ。そんなら後生とおぼし召して、お大事のおへのこ様を早く入れて、おとぼしなすって下さいましか。いめいめしいしく、じらすのう」ト、身を振るはせる。
奥の方から熱い淫水が、ぬらぬらぬら。