2004/2/11 投稿者・ritonjp
予告編
慌ただしい火事の最中の恋
重箱から握り飯をつまみ乍ら火消しが(「国芳」好みか彼の似顔)火の粉舞う中
「おさせさん、おらぁおめえが、ひもじかろうと思って、店から来た弁当を持って来たぜ」
「そうかえ、実が有るねぇ、わちきゃァ其れよりか早く、なんしたいよ」
「フン、なんするたぁこうやるのか」と後からづぶづぶづぶ
桜は風に散り、人は春情を催す
「アレサ、もういじらずと早くよう、またひとが来る、いけないはね」
「うんにゃよ、是が亦楽しみだぁ、アレアレ、おつなもんだのう、いじっているうちに奥の方から熱いのが湧いて出るぜ」
「よいョなんでも、ぇぇ何故そんなに、おじらしだ、ぁぁもぅ、どうもふぅふぅすぅすぅ」
「フゥ、大野屋の傳さんや染子さんが来て、是非行けと云ったから、仕方無しに行ったのョ」
「ヲヤ、仕方なしでもあるまい、さらいをかこつけに宮吉つぁんを張りに行ったのだろう、憎らしい、何故そんなに浮気だねえ」
「なんの面白くもねへ」
「フゥ、あんなものがよく出来た、宮吉つぁんなんぞは、お前故に旦那をしくじったョ」
「ナニ、ありゃあ真に災難だ」
「なんだね、言い訳を云うだけ憎いねへ」ト、首っ玉えかじりつく
「憎かぁよしてくりやな」
「よさないョ、憎いから嫌がる程、しつこくするは」
「ァァ、痛え、ふざけるな、人聞きが悪い」
「ヘェ、そりゃぁ宮吉つぁんとする時だョ」
「よく、色々な事を云うぜ、そんな事云うと、こうだぜ」
「ァァ、痛い、毛をひっぱちゃ嫌だ、ァレおいじりでない、くすぐったいはナ」
「いいと云う事ョソレ足をこうやんねぇ」
「ヲヤまた、わたしを上にお乗せか」
「フゥ此の方が具合がいいぜ」
「ぁぁ〜もう、かわいいョ〜」ト、上から跨って締め付ける。