2004/8/19 8/21 投稿・aosagi123

   心待ち下女出次第にたれている
 惣雪隠での出合い。相手が来るまで放尿しながら待っている。

   御感ななめならず妾の持ち上げよふ
 御感は高貴な人が感じたり、誉めたりする事。妾の床上手に感激。

   新造はなし聞き飽きる尚歯会
 「新造」=新妻・若い女・妻女・若い女郎
 ・「花魁」についている若い女郎。尚歯会=高齢者を祝う会。
 ここでは、頻出する若い女郎を買った年寄りの噂話。

   蚊の焼き討ちが合戦のきざしなり
 蚊帳に入った蚊を紙燭で焼き殺す半裸の女房を見て。いざ取り組まん。

   よっぴと片寝している面白さ 「よっぴと夜」=一晩中。夜一夜の転。

   その為曲取り明日芝居なり
 芝居に行かせてもらううれしさに、特別な体位で。

   かの薬女房九双倍よがり 薬九双倍を効かせている。

   撫でて見る綿にさねある肉蒲団 種と陰核。肉布団=裸の女身

   浮橋にアアまたいくよ二柱
 神話の天の浮き橋。イザナギ とイザナミの夫婦の道の事始め。

   太平さこの鎧形兜形 平和だね。男が使う閨房具。
2004/8/22・23
   とぼされる乳母ねんねこがきえるよう
 幼児をあやしながら、男と合戦中 とぼす=交合する。
 火を点ずるの意から言う。

   湯へ入る赤子故郷の蓋にされ

   生えたのを帯に挟んで〆殺し
 生えた、逐えた、勃えた、ーーー反対は「萎える」「痿える」
 着物の懐から手を入れて、硬直した物を帯の下に入れる

   極ずいの浅黄舌人形がすき
 極ずい→極めつけの好色、浅黄→勤番侍、着ていた着物柄から。
 好色に徹している勤番侍。女へのオーラルが好き

   おへるかわりに女房朝うじゃけ
 「うじゃけ」は、熟して湿潤になること。男は朝立ち。女は朝うじゃけ

   村の嫁みちゃやだぁと畦へたれ

   ぬっと入れるところが天の美禄なり
 「酒は天の美禄」。佳き贈り物。最初の装入感覚の素晴らしさを言う

   毛を抜かぬ(ばか)りが芸者地物なり
 女郎と同じことをするが、脱毛しないところは素人女と同じ

   ぼぼの味凡そたとふる物はなし

   あなうまし子壺に鈴のあたるとき 「あな」は感動詞。

   除夜の腎張り去年入れて今年抜き

   大年増ぬかるみ歩くような音

   けつをされうんこが内へ這入るよう

   (しめ)た晩いたいかイイエいいかアイ 女の初体験

   気遣るをもって貴しとする地物
 「地物」=素人女。「実語教」の「ーーー樹あるを以て貴しとす」。
 女郎と違って素人女は反応敏感

   いい女ぼぼも汚く思われず

   くじる度親指実の舵を取り

   とぼす度だんだんに減る身の油

   させたいとしたいは目で言い目で答へ

   胡瓜の溷漬(どぼづけ)尻をしたまらのやう
 どぼづけは液汁の多い糠味噌漬け
2004/8/23〜25
   また貝を捨てて行ったと茶屋笑ひ
 閨房秘薬は主に蛤の貝殻に入っていた。
 部屋の掃除をした出合い茶屋の者の言。

   消渇(しょうかち)の官女袴がじれったい
 緋色の丈の長い袴を穿いている官女を見て。
 女性の性病の一つ、小水が頻繁となる消渇になれば、さぞや大変。

   山伏へ夜な夜な見廻ふ大天狗
 額に兜布をいただくから、女陰異称とされている。
 兜布は陰阜の春草の状態を言う異名。

   ① 山伏の額をこする緋の衣 陰阜を

   ② 大巾三尺山伏の緋の衣

   ③ 玄人の山伏額抜いている 遊女の陰毛

   ④ 山伏の断食をする松ヶ岡 縁切り寺

   ⑤ 山伏のうちのちまきはすごく見え

   ⑥ 山伏は独鈷を飲んで反吐を吐き

   ⑦ 山伏へ夜な夜な見舞う大天狗

   ⑧ 山伏をいじり独鈷握らせる
 金剛杵の一種 先が分かれず、一つにとがっているもの

   ⑨ 水鏡山伏に見せ田植え也

   ⑩ 菱餅とちまき男女のその形

   瓜田へ沓を入れに来る留守見廻
 「瓜田に沓を納れず、李下に冠を正さず」。亭主の長旅の留守を狙う間男。

   病み上がりある夜女房に叱られる
 病が治癒しかかった亭主、女房を誘うと「またぶり返すよ」とたちまち叱責。

   一品のほか大口に嫁食わず
 花嫁は物を食べるにも小口にするが、夜には亭主の物を大口で頂戴する。

   へのこ扱いふらそこの口を拭き
 首が長いガラス製の徳利がフラスコ。
 その口の滴を拭き取る所作が類似。事後かな?

   江戸詰に立つ夜女房五番され
 参勤交代で江戸詰になる武士、名残惜しくて一夜に五交。

   我が身くじって人のしたさを知れ
 俚諺「我が身つねって人の痛さを知れ」。独楽に耽って、男どもの執心を知れ。

   一生奉公かかとに胼胝(たこ)
 御殿勤めの奥女中、(きびす)掛けで張形を常用するので、踵にタコが出きる。

   ① 相方のないはかかとで骨を折り

   ② 長局くたびれ足へくくしつけ

   ③ 人肌にしては踵をあがかせる あがく→足掻く

   ④ かかとまで入れたと笑う長局

   ⑤ 長局足ずりをして泣いている
2004/8/24〜25
   お客とは女の枕言葉なり
 女子経行の異称。来訪の意の俗称であり、異名は三十以上に上る。
 女にとっては使い慣らした言葉。

   ① 奥様の十九妾の火が止まり  厄年で妾の方へ

   ② 只でさえ手を焼く妾の火が止まり

   ③ 初めてのお客に娘はまごまごし

   ④ 娘のお客御馳走に赤の飯

   ⑤ お客をば粗末にするなと母教え

   ⑥ 初花にたばこを付けて大騒ぎ

   ⑦ 女同士お客と言えば通用し

   ⑧ うろたえる筈湯上がりに嫁お客

   ⑨ お客が帰ると直ぐに出す火消し壺 玉門→火消し壺

   ⑩ 池の端花咲く頃に草も生え

   ⑪ 月を見る頃には芒土手に生え

   ⑫ 杣人も斧を休める花七日 斧→斧跡は形から

   ⑬ 七日ばかなんのこったと女房言い

   ⑭ 七日さえ休みやせぬと女房出る

   ⑮ うすく見る位ではする若いうち

   股ぐらによい天蓋を囲持ち
 僧侶の妾が囲女。「天蓋」は蛸の隠語。その妾を寵愛するわけ。

   夫さへ知らぬ所を医者が知り

   借金の穴を娘の穴で埋め

   箱入りを口説き初めは亥の日なり
 炬燵の使い初めは十月の亥の日、娘と一緒にあたり、手足など触り攻略。

   新所帯恥ずかしそうに紙を買ひ

   弘法は是が好きだと阿弥陀仏言い
 右の指で輪を作り、左手の人差し指と薬指を軽く曲げて添えた転法輪印相。
 釈迦が悟りを開いた後、初めて説法したときの仏の姿。
 迷いを砕く意味がある。弘法大師は男色を開いたとされる。

   なめくじりとは湿深い虫の事
 湿深は淫蕩で執拗。軟体動物の蛞蝓と、舐めて抉じるに掛ける。

   茶にかづけ呼んで筵を破るなり
 俚諺「六十の筵破り」。筵破り→老人の好色わざ。

   馬鹿らしい嫌よと暗い方へ逃げ
 明るい方に逃げずに、女の巧みな企み、男を誘惑する女の知恵。

   はてふぐに違いは無いが味は蛸
 容貌は人並み以下だが、その旨さは格別。

   五六寸入れて十分決まるなり

   かはらけの深草となる縁遠さ
 深草は京都の土器の産地。「土器」の縁語。
 性毛が密生しても、嫁入りは不定。

   芋つなぎそばは離れぬ仲の好さ
 義母と通じる「芋田楽」。蕎麦の芋つなぎに掛ける。

   溜息のやうに陰間は屁をたれる
 常にその菊の華を提供しているので、勢いの良い破裂音にならない。

   ① 腹の子がせつなかろうとけつもどき

   ② 体内である夜赤子はけつをされ

   ③ 松ヶ岡そうしてけつまでしたと云い

   ④ けつをする分にはかまわぬ庚申(かのえさる)
2004/8/24
   背に腹はかえられねへとどら和尚
 俚諺「背に腹は代えられぬ」、和尚が云うのだから、男色より女色が良い。

   つんとした顔で四つ目がきつい好き
 お高く止まっている女だが、四つ目屋の閨房秘薬使うのが好き。

   赤貝の味わいは蛸の味がする
 海産物に託けて、名器の味を述べている。

   恥づかしき信女は赤し乳は黒し
 亭主の墓に逆朱をして操を立てると誓った後家。
 今は男ができて、何で乳が黒いの?

   すっぽんと鯉のばい合う拭いた紙
 ばいあう=奪い合うの約。池畔の出合い茶屋。
 始末紙を池に投げ捨てる。矢張り生臭い匂いかな?

   目は眼鏡歯は入れ歯にて間に合えど

   山伏をいぢり独鈷を握らせる
 真言密教の仏像が持ってる独鈷調べてご覧。
 蛇腹状のリングも付いている。

   初めての祭りにやうやう練り込ませ 初交。新鉢割り。

   アアいっそ牛の角文字ゆがみ文字
 牛の角文字「い」。ゆがみ文字「く」

   極上は臍を去ること遠からず
 詩経「殷鑑遠からず」の文句を生かす。上付は上品とされる。

   奥の院鈴振り立てて拝むなり

   ① 本尊は濡れ仏也奥の院

   ② 片膝を立てていびつな奥の院

   ③ 後ろから拝むと広い奥の院

   ④ 奥の院御簾をするのが大尾なり みす紙

   ⑤ かみ居ます女郎の開の奥の院

   ⑥ みすを丸めて入れて置く奥の院 女郎の詰め紙=避妊

   ⑦ 郡でも豊島と云えば広いなり 年増

   後ろから女房口説く月迫さ
 臨月が近いが、亭主はもう我慢の限界で後ろ取り

   朔日を当てとは後家の不覚なり
 月初めに飲む避妊薬が「朔日丸」。それでも妊娠した後家。

   りんという下女施しに馬を解き
 淋病の男は来潮中に接すると治癒するという。馬は月経。

   硝子(びいどろ)を落としては割るいい男
 びいどろは美女。新鉢を割るいい男。

   白酒は娘どぶろく下女は出し
 共に白濁愛液。何で娘ばかり美化するのかな?

   世間にはままある事と養母言い
 婿との密通。芋田楽

   コウ息子さん寄っていきなコウコウ
 夜鷹が勧誘する声。「コウ」=恋う?乞う?

   また蛸にひったくられる兜形 兜形は男の先端に填める器具。

   臍の下万民是を賞翫す
 謡曲「高砂」の文句取り。すべての人々が夜毎にその旨さを賞味する。

   和尚後家に言って曰く施すべし どら和尚の誘惑。

   底をよく入れなんしょと姉女郎
 避妊のための女郎の詰め紙の伝授

   茶で見ても縮れた方が味がよし 縮れ髪の女は味よしという。

   日に三箱喰ったり見たりしたり也
 一日で千両ほとの売り上げがあるのは魚河岸と芝居町と吉原遊郭。

   芳町の明日鼈甲は大味さ
 芳町で陰間を上げた御殿女中。翌日の張り形の味気なさ。

   持ちゃげるが好きであげくに下女下ろし
 好き者の下女。遂に孕んで堕胎。

   毛が鼻へ入ってどふも舐め難し オーラル

   表門より裏門は締まりよし
 城郭の搦め手の方が防備が堅固。此が表意。

   後ろからぐっと乗り込む一ノ谷

   白魚で鯰を握る湿の事
 白魚のような指で鯰を握る?一握り茶掴みか?此が標準とか。

   練れた晩女房が回す風車
 鬼子母神祭りをしてよく歩いた女房。きざしやすい状態。

   ① 練れてきて七番になる六阿弥陀
 六阿弥陀=江戸錦江に散財する阿弥陀仏で、春秋二季の彼岸参りをすれば後生がいいという。老婦などの彼岸参りの場所。

   ② 湯にやってみれば詰まらぬ六阿弥陀

   ③ 小言の親玉連れだって六阿弥陀

   ④ 六阿弥陀あんまり練れてたわいなし

   ⑤ 練れきった嫁そこまめが六つ出来

   いきそうになるとあれ死にますと泣き

   ① 死にますの声に末期の水を飲み

   ② 死にますと云われて抜き身ぐつと突き

   ③ 紫色雁高死ぬ死ぬと女出し

   ④ ぎょうさんなよがり人殺し人殺し

   ⑤ 姑が死んで夜な夜な嫁は泣き

   ⑥ 死にたいのにの字を抜いて欲しい後家

   ⑦ するのに北枕でもかまわない

   ⑧ 執念のへのこは死にきれず

   ⑨ 不死身のへのこしてもしても勃え

   灘を漕ぐように乗らせる年増也

   すくないかな腎女を見るも毒
 (論語)「巧言令色鮮ないかな仁」に掛けている。腎虚した男。

   新枕覚悟の前をやっと明け
2004/8/25・26・27
   弔いの帰り泣くのに買い当たり
 葬儀の後で吉原へ。「弔い」と「泣く」が縁語。

   足の指一束に折る気味のよさ
 女性が絶頂の時には、足の指が折れ曲がるとされる。

   薬研(なり)しても薬なものでなし
 薬研は中窪みで薬を切り刻んだり擦り降ろしたりする器具。
 類似から女陰に例える。

   あら不思議花嫁とんだ巧者也

   してみれば娘も痛し痒し也 好奇心のあまり実践してみた娘。

   よしにしな嫌じゃねへが穢れるに 経行中の嬶の言葉

   転んだかしてぺんぺんの音がせず 転び専門の芸者

   それなりに寝たで毛と毛がもつれ合い
 後始末しないで寝てしまうと

   美しい手で提灯の皺伸し 「提灯」は老人の一物

   馬鹿太い如意で娘を破開させ 「破開」は「破壊」に掛ける。
 和尚が持つ如意棒のような物で、娘の新鉢を割る。

   心中にしゃぶりっこだと相模下女
 相模女は淫蕩とされるが、真心がある証拠として。

   松茸を喰ったで娘月が満ち

   なあ嬶死ぬほどいいと旱桶屋(かんおけや) 「死」と「旱桶屋」の語呂合わせ。

   あれあれのれの字段々紛失し
 強要された女。初めは拒否の言葉だが、ーーーああ

   能く血をば納めさっしゃいと婿に言い
 産褥期間。産婆か里の母が婿殿へ注意。

   なけなしの水を茶飲みが来て減らし
 老人の茶飲み友達同士。残り少ない腎水を女に費やす。

   御二男に下女初物を奉り

   尻までも濡らす島田は首ったけ

   恋の味娘袂を噛んで知り 声を殺して

   五味よりも外にいわれぬ風味あり
 交合の旨みは甘・酸・苦・鹹・辛の五味と違った絶妙な味わい

   飯よりは好きな者だが腹が減り

宝暦七年(一七五七)川柳評万句興行開始(入花料有)岡場所大根畑繁盛
明和元年(一七六四)見利評万句合ーーー江戸節、関東節はやる
明和四年(一七六七)寄せ句高二万五千句に達する。田沼意次側用人となる。
明和六年(一七六九)田沼意次老中格となる。
安永三年(一七七四)「解体新書」出版
安永五年(一七七六)「俳風末摘花」初編
天明三年(一七八三)「配布末摘花」に編
寛政元年(一七八九)川柳評万句合止むーーー出版統制の匂い濃くなる。
寛政四年(一七九二)見利評万句合。男女混浴禁止令
寛政九年(一七九六)「最破礼」後の「俳風柳多留拾遺」女犯僧七〇名晒し者となる
文化五年(一八〇八)「俳風神の田艸昌湯樽」初篇
文政元年(一八一八)二代目川柳没、三代目川柳襲名。忍ばず池畔の出合い茶屋繁盛。

   馬鹿らしいあの世で是が出来ようか

   人間わずか五寸ほど入れたがり 俚諺「人生僅かに五十年」。

   好いた夜は額の毛まで濡れて合い 「額」=陰阜の異名に云う俗称。

   ① まりをつく娘額に手を当てる

   ② 薄いのを娘気機にする額の毛

   ③ 山伏の額をこする緋の衣

   ④ 玄人の山伏額抜いている

   ⑤ およしなよと額際にてとかまえる

   ⑥ 百毫のとこへすえてもまた孕み

   ⑦ 腰元のいたずら狆を富士額

   ⑧ 生えぎわを限りに針医撫で下ろし

   ⑨ 生えぎわへ手を当てていて鞠をつき

   白酒はとしまの方が味がよし 白酒で有名なのは豊島屋。

   夜来夫婦の声をきく新世帯 漢詩「夜来風雨の声」。
2004/8/28
   入れてみて弘法阿字を考へる
 「阿字」は味に掛ける。仏法の阿字を会得して男色の道を開いた弘法大師。

   祭りぎわ気ばかり急いた提灯屋
 交合を祭りに掛けている。提灯=老人の陰萎。

   肥後芋茎ずいき倅に咎は無きものを 罪もないのに縛られて。

   文を書く娘は封を切らせる気 男と逢い引きして許すつもりに。

   黄色な襟巻き和尚様きつい好き
 肛交を常用すると雁際が黄褐色に染まるという。

   その奇特女房ずいきの涙也 「芋茎」と「随喜」の掛詞。

   火消し壺水を入れたで縒って泣き 火消し壺は女陰の別称。

   いいのいいのを尻で書く大年増

   乳をあます口へ御簾紙喰てる 白濁した粘液を出す鈴口。

   何やらの手触りに似た鯔の臍 奥深く探春した指先が触れる花心の感じ

   そんなら小町は知るまいねぇ旦那
 小町は穴無し?快味を感得した女房の言。

   目も耳も歯もよけれども残念さ

   初茸を喰うと娘の声が錆
 初茸は錆色に変色する。娘も声にその徴候が現れる。

   こんにゃくの管遣り使ふ独り者 こんにゃくを温めて使う独り者。

   御簾を丸めて入れておく奥の院

   だんまりの幕が切れると手水をし
 事後、しばしの沈黙。後、雪隠に行く。

   生きとし生けるものごとにれこは好き
 「れこ」は逆さ言葉。生在るものは皆これが好き。

   淋病の薬けがれた火をとぼし
 「火」「とぼす」が縁語。経行中に行うのが淋病の薬という。

   曲取りはまず遠慮する姫初め

   蟻の戸渡り這って行く逆さの峰
 「蟻の戸渡り」=陰裂から肛門までの道筋。
 山伏の修験を山入りに掛け、会陰にも触れながら行う茶臼型。


川柳蒼鷺            179 瓜奴 紅梅 pinaillage2000 歴代川柳 愛-絆集 TOP頁