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       春情花の朧夜

       その三 夜の花や沈吟はのちに恋衣

 半七は枕を少し押しやり、再び助十郎に向かった。
「私の魂には魔がさして、人外とも畜生とも例えようはございやせん。それだからなんぼ何でも話しにくくって、真に口には出かねやすが、いまのとおりに言っておくれになるのを隠しとおし、死んだ後で人の心を無にする男だと、お前さんに恨みを受けるのが残念だから打ち明けてはしまったが、なにとぞ人にはこのことを隠しておいておくんなせえ。これで死んでも、ひととおり、お耳に入れたので私は本望。ああ、長物語をしたので息が切れて胸苦しい」
 助十郎は、こういうことだと知っていたならば、願いを聞くこともなかっただろうと思った。
 しかし、夜着にうちすがり、うつむいてしょげかえっている半七の姿を見ていると、刀にかけて誓ったさっきの言葉は何であったのだろうかと思案に暮れ、やや間を置いてからうなずいて口を開いた。
「どのようなことかと思ったら何のつまらねえ。内緒でして見つかっても密夫は七両二分出せば済むというぐらいなもんだ。私の了見ひとつで済むのだからそのことなら承知しやした。お花にもよく言い聞かせて、お前に一晩、貸すとしよう。だが、何を言うにもその体ではしょうがねえ。病気が快復したら私のほうからお知らせしよう。それを力に本復して元の体におなりなせえ」
 そう言われて半七は、いまさらながら飛び上がるばかりにうれしかったが、また申し訳ない気持ちもわいてきた。
「人間の皮をかむった畜生だと見捨てておくんなさらずに、美しいそのお言葉。それで望みがかなったも同然」
「野暮は言いっこなしにして、私に任せておきなせえ」
「ところで、お前さんも何か頼みがあったはず。どのようなことでも引き受けましょう」
「何さ、大したことじゃないのさ。よんどころない入り用で十五両ばかりほしいのだが、ちっと工面に困っている。そこで、お前さんにお頼みもうそうと思ったのだが、そのわけを聞いちゃあ何分にもお借りするわけにはいかない」
「いや。それは誠にお安いことだ」と言って、布団の下を探り、取り出した胴巻きから金子十五両を抜いて並べた。
「さあ、助さん。まだ五両や七両はありやすから、なにとぞ使っておくんなせえ。そうしてくださりゃあ誠に私もありがてえのだ」
 半七に無理矢理押し付けられて、助十郎も女房を餌に金を借りると思われては気が済まないが、おいきを別居させる手前、さしつまってのことなので、助十郎はしどろもどろになりながら金をふところに収めた。
「そういう込み入ったことになって金を借りちゃ何分にもすまねえが、まあ、お前の言うようにさせてもらおう。そちらも本復したら、さっそく吉報をお知らせ申しやしょう」
 助十郎はそのほかあれこれと話し、夕の鐘に促されて帰宅した。
 半七は助十郎が約束した言葉にぐっと力を得て、もとより恋の病なので薬も必要なく、一日一日と快復していった。

 わが家に戻った助十郎は、折りを見て女房に半七の病気の顛末や約束したことを逐一話し、女房がどう返答するのか心許なく思ってお花の出方を待っていた。
 だが、だめだと思っていたお花がすぐに承知してくれたので、このことを手紙にしたためて知らせを送った。
 さて、約束の日を千夜が一夜に待ちつづけた半七。
 いまはすっかり病もはれ、髪を月代にそり、沐浴して身を清めたのは美男のたしなみ。
 その夜、亥の刻(夜十時)が過ぎたころ、わが家を忍び出て助十郎の住まいに向かった。
 その庭の潜り戸は示し合わせていたとおり鍵がかかっていなかった。
 事情を知っているお花の寝間は、丸行灯の明かりが細く、室内は暗い。
 かすかに風が吹いていた。
 ふだんから見慣れた帯が早くも解かれて置かれているのを見て、半七はいまさらながら胸が高鳴った。
 合意の上とはいえ主人のいる花だと思えば、灯火をふっと吹き消し、微風の吹いているほうへ、そろりそろりと近寄ると、布団の中で息を殺している女の衿から手を入れてぐっと抱きしめる。
 耳元に口をあてた。
「お花さん、お前はさぞ迷惑だろうが、私は無理な願いがなかって、これで死んでも本望だ。夢と諦めて会うておくれよ」
 そう囁くと、股を押し広げ、縮緬の寝間着をかき分けて割り込んだ。
 女も同じように小声で囁いた。
「私のほうでもかねてから思うているのでございますわ」
 女が首の下から手を回して頬をすりつけ、抱きついてくるので半七はすっかり夢中になり、そのまま上に乗りかかった。
 枯れ木のように節くれだち、いきりたった大物へツバもつけずに、いきなり押し込めると、まだそこは新開のようで半分ほど入っただけだった。
 女はぎゅっと小首に力を込めている。
 痛いのか、歯をくいしめ、しかめて耐えている様子。
 しかし、半七はそれにもかまわず、スカリ、スカリと突き立てれば、もとより美男のすることで女も惚れているのだろうか、開ボボの中がたちまち吐淫してゆるくなったのを合図に、根元までぬるりと入った心地よさ。
 女は下から少しずつ突き上げてきた。
 スウ、スウと鼻息が荒くなっている。
 男が口を近づけると女は舌をありったけ出して吸いながら抱きしめてきた。
 死ぬほど思い詰めた女にこうまでされては、加減や遠慮もあればこそ、うれしいあまりに高腰でズブリ、ズブリと突き立てると、引っ張られたり、引っこ抜かれるように食いしめられる。
 これは我慢ができぬと思わずドク、ドクと気をやろうという合図にそれは太く膨れあがり、開中いっぱいになったことの快さに女も耐えられなくなった。
「ああ、もし、どうなさる。おお、いく、いく。あれ、あれ、いきます、いきます」と、我を忘れ、心おきなく気をやったまま拭きもせず、また蒸し返して再びすれば、二人が出したり、入れたり、抜き差しするたびに、ぐちゃ、ぐちゃ、にちゃ、にちゃ、すっぽ、すっぽ、ハア、ハア、フウ、フウ、あ、あ、あ、あ。
「あれ、またよくなります。おお、可愛い。死んでも離れはしませんよ。おお、いい」
 夢の中をさまよっている二人の股は、米のとぎ汁のようにぬらぬらしているかに見えた。

 そのころ助十郎は別の部屋にこもっていた。
 自分の女房との一夜の契りを許してしまったが、自分は同意しても女房のお花が承知するはずはないと思っていたのが、快く納得されてしまってはそれもやむをえないことである。
 だが、思い返すたびに不甲斐ない。
 いかに親しい朋友の命に関わることであったといえ、女房の肌身を汚されて、あとで修羅を燃やすよりは、二人をここで斬って捨て、自分も腹をかき斬って死のうと思い詰め、血迷った凡夫となり、そっと唐紙障子の向こうをうかがうと、二人はいままさに合戦の真最中。
 助十郎は逆上し、刀をさやから四、五寸抜いて踏み込もうとしたそのとき、後ろから
「待って」と止める声が聞こえてきた。
 振り向くと半七と取り組んでいるはずのお花がいるので助十郎はびっくり。
 近くに招いて子細を聞くと、いま半七と寝ているのはおいきで、自分の身代わりにと頼んで半七に会わせたのである、自分は初めからあざむくつもりであり、半七に抱かれてないから肌身を汚してはいないし、これでお前さんの信義も立ち、半七さんの念も晴れたはずだ、とお花は説明した。
 委細を聞いた助十郎は少し気持ちが落ち着いたが、自分にとってわけありのおいきを抱かれ、よがらせられたことに腹なおしをもよおし、そのままお花を抱きよせると割り込み、すぐに押し入れて始めるのであった。
 お花は半七が忍んでやってくる当日、おいきを部屋に招いていきさつをつぶさに話し、今夜、半七がきたら自分の代わりに一夜の枕を交してよ、と頼み込んだ。
 だが、助十郎の情を思えばおいきが引き受けないことはわかっていたので、これほど頼んでも承知してくれないのであれば、もはやこの家に置くことはできないと、おいきが逆らえないようにし、もし半七と会ってくれたら、常々、お前が誉めている小紋の下衣と珊瑚樹の玉のついたかんざしをあげるから、それを着たり、つけたりして、私と思わせて寝てほしい、と無理に頼んだのである。
 だからおいきも嫌とは言えない。
 それに、もとよりくるたびに、半七さまは役者にもない美しい男ぶりと娘心に惚れていたので、主人のいいつけで新枕は助十郎に従ったが、今夜のことはおいきにとって、まさに開いた口にぼた餅、などと納得してお花の身代わりとなり、男と寝たのである。

その四 照る日にもぬれ色のある茄子かな

 半七は、いま自分の下になっているお花だと思っている女が替え玉で、実は侍女のおいきだとは露知らず、水も洩らすまいと甘美のときを過ごしていた。
 だが、夜明けは必ず訪れる。
 別れは名残惜しいけれど、夜明けを告げる鶏の鳴き声に追い立てられるように半七はわが家に戻ってきた。
 しかし、つくづく思い返してみれば、助十郎の信義によって望みはかなったが、たとえ一夜とはいえ朋友の妻を盗んで畜類にも等しい行ないをした上は、もはや助十郎に顔向けすることはできない。
 この上は自分の非を認めて退こうと思い定め、その旨を書面にしたためて助十郎に送ると、すぐにわが身はもちろん、住み慣れた屋敷と代々預かってきた三百石の知行を捨てて出奔した。
 頼った先は江戸の麹町に住んでいる藤兵衛という男。
 古くから半七の屋敷に仕え、いまは相応の住まいに何不足なく暮らしている。
 毎年変わらず音信を知らせる律義な心を頼りに半七は向かったのである。
 藤兵衛の家を訪ねると、藤兵衛は昔の忠義を立てて半七の世話をしてくれた。
 幸いなことに最近、梶原家の馬屋係りにあきができ、給金は少ないが、奉公するにはよいところだと藤兵衛が勧めるのに任せ、住まいは住まいで藤兵衛方の裏に空き家があるのでここを借り受けるなど、すべてその世話になり、まずは安堵の身となった。
 藤兵衛にはお登世という娘がいた。
 幼いころから梶原家の奥女中として奉公していたが、昨年の冬に母親が亡くなったのを契機にお暇を願い出て、父親の元に戻ってきた。
 そしていまでは父とともに半七を世話をしてくれる。
 ちょうど十七〜十八ぐらいで美しいというわけではないが、温和な性格でよく気がつき愛敬がある。
 きょうもお祝い事があったからと、下女のおさんがいるのに、半七方の戸をおもむろに開けて膳に乗せた手料理を持ってきた。
「おや、お書き物でございますね」と膳を差し出した。
「あのう、あげますようなものもないので、ご自由に召し上がってくださいとお父さんから申しつかりました」
「ありがとう。それにしてもお登世さんのお使いとは恐れ入った」
 半七は急いで膳を片付けようとした。
「後でおさんをよこしますよ」
「それじゃ私が持ってあがります」
 半七はたばこをすった。
「さあ、一服おあがりなせえ」
「はい、ありがとう。もう、おかまいなすってくださいますな」
「おやじさんは」
「お酒に酔ったと申して寝転んでおります」
「そんならば、まあ、お話しなせえな」
「ほんにお一人でお淋しゅうございましょう」
「夜になるとネズミに引かれてしまうさ」
「早くおかみさんをお持ちなさいな」
「このようなところへ誰がくるものかね」
「おや、嘘ばかり。こないだも向こうのお好さんがこちらで何か話して笑っておありだと、おさんが申しましたよ」
「え、そりゃあ面白い草双紙があったから、呼んで見せたのよ」
「おや、ご親切なこと。でも、そう申すと、何か嫉妬のようでございますねえ」
「人のことよりか、おめえさんこそもう、お婿さんができたろうと、気が揉めてならないのさ」
「おほほほ。万一、そんな話があって、気を揉んでくれるような人があるなら、うれしゅうございますがねえ」
「私なんぞは第一番に気を揉むけど、それじゃ世話になっているおやじさんの手前、済まないから、歯を食いしばって平気な顔をしているのさ」
 半七は義理堅い心からそう納得し、惚れてはいても口説くことはしなかった。
 そのとき、おさんが駈け寄ってきた。
「もし。お登世さん、旦那さまがお探しでございます」
「おや。どうしよう。いけずだねえ」
 お登世はじれったそうだったが、半七の顔をじっと見てにこっとする。
 そして愛敬のある笑顔を残すと帰っていった。

 ある日のこと。
 半七は一人、灯火の前に座って、わが身のことを振り返っていた。
 主人のいるお花はままならないが、まだ娘のお登世も捨てては置かれない。
 浮き世の義理はどこまでも身につきまとってくるものだ、などと迷っている。
 実に道理であろう。
 お登世は半七が訪ねてきたときから、いい男と思い、惚れていたが、娘なので心に思うばかりで口には出せず、空しい日を過ごしていた。
 だが、最近、ふとしたきっかけで聞いた謎のような半七の言葉が今夜はわかるに違いないと、下女に湯花の土瓶と菓子を盛った中皿を琉球の丸盆に乗せたのを持たせて、半七のところにやってきた。
「はい。ごめんなさいまし」
 お登世は入り口の戸を開けて会釈してから上がった。
「押し掛けにお邪魔者が参りましたよ」
 そして後ろを振り向いた。
「おさんや、お前は家に帰ってお父さんのお床を敷くなどして、四ツ(夜十時)の鐘が鳴ったら知らせておくんな」
「はい。かしこまりました。さようなら。半七さま」
 おさんはお登世の後ろに盆を置き、雨戸を引いて帰っていった。
「よくいらしておくんなすったねえ」
「今夜はお父さんが講談を聞きに参りましたので、用がございませんから遊びに上がりましたのよ」
「私も一人で退屈していたから、おやじさんのところへお話に上がろうとしていたところさ。そして遠目におめえさんの顔を眺めていようかと思っていたところに、おめえさんのほうから遊びにきてくださるとは、この一心が伝わったのだろうさ」
「おや。それはうれしゅうございますと、真に受けると厚顔無恥すぎますだろうが、万一、私のような者でもどうかと思ったら、おまえさん、どうなさいますえ」と恥ずかしそうに言うので、半七は思いきって女の手を探り、ぐっと引き寄せた。
「こうしていい人になるのさ」
 半七が女の腋の下から手を入れて抱きしめながら口を吸えば、女はかっと上気して目の縁から耳たぶまでを赤くした。
 こうなればもはや思いのままである。
 半七は膝の上に抱えあげ、左手で背中を押さえ、右手で着物をはだけて股の奥に手を伸ばそうとするのだが、そこはさすがに生娘の恥ずかしさ、緊張して股をぎゅっと閉じようとするのを無理に押し広げて割れ目をまさぐると、交わりたい盛りの年ごろなので、早くもぬらぬらとさせている。
 そのぬめりを二本の指に塗りつけ、なおもそろり、そろりとまさぐれば、女は男に抱きつき、顔を隠し身を震わせる。
 やがて鼻息を思わず洩らして、たちまちドク、ドクと気をやったのはお屋敷ものの証拠であろうか。
「もう誰かと交したのだろう」
「あれ。かわいそうなことをお言いなさんな。御殿でそんなことができますものかえ」
「それじゃ初めてか」
「知らない」
「どれ。改めて見てやろう」
 そう言うと、半七はお登世の帯をといて仰向けに押し倒し、石木のように固くなった一物を吐淫にぬらめく真ん中にあてがい、反り身になって押し込むと、女は眉を少し八の字にさせた。
 さすがに新開なので十八でも痛むようだ。
「あれさ。なにとぞ静かに」
 半七は半分少し入ったものをゆっくり腰を使って抜いたり刺したりしながら、女に口を吸わせ、また女の乳をなめて楽しんでいる。
 そのうちに、男のものがすっかり固くなり、膨れあがったので、たまらず大腰に十四〜十五度、グイ、グイと押し込んで、やっと根元まで押し込んだ。
 すると、もみ合って、ジャリ、ジャリとくっついてくるものがあり、男のものが女の縁へぎっしり当たると、その奥の奥から湯より熱いものが沸き立ち、だらだらと溢れ出てきて、出し入れするたびに、シッポ、シッポ、コッポ、コッポ、べちゃり、べちゃりと奇音を発する。
 何という快さだ。
 女はスウ、スウ、ハア、ハアとただ鼻息をたて、体をよじらせて尻を回している。
「どうだ。いいだろう」
「あ、あい」
「思いっきりたくさん気をやんなよ」
「交合というものはどうしてこんなにいいものなのだろう。初めてのせいなのかねえ。あ、あれ。いつしてもこんなかえ。私、さっきから気とやらがいきつづけだよ。もし、お前さん、あれさ、またいいよ、いいよ、あ……う……。もっと抱きしめて強う突いておくれ。いいよ、あれさ、もう、いいよ。ハア、ハア。こんなによくっちゃ身持ちになりはすまいねえ」
「そうなるとたいへんだから、加減してやってお置きよ」
「そう思うけれど、どうも我慢ができないから、身持ちになってもしかたがないよ。お前はよくはないかねえ。私はそれ、またいくよ、いいよ。ハア、ハア、スウ、スウ」
 そのよがり方は新開に似つかわしくないものではあったが、我を忘れてしまいそうな気持ちよさなのだろうと思うと、半七は可愛さが込み上げてきた。
 しかし、女は初めてのときに手を尽くして十二分に喜びを味わわさせてやれば、生涯、そのことを忘れないというので、いっそう気を遣って、浅く突き入れたり、真ん中をすりあげたり、太股を押し付ける。
 あるいは、開の両側の縁をあれでそろそろとくすぐるなど、技巧の限りを尽くし、抱きしめて腰を振った。
「もう辛抱できない。こっちもどうやらいきそうだ。それ、いく、いくぞ」
半七は全身の力を込めて十ばかり大腰を使うと、すばやく抜いて女の口につきつけた。
「あ、いく。本当にいく」
 スウ、ハア、スウ、ハア、トキン、トキン、ツウイ、ツイ。
「あれ、どうも。あれ、どうも。私も……いきますよ」
 女もこのときまた気がいき、腰を回して持ち上げてきた。
 上と下の互いの開で、ぐちゃ、ぐちゃ、ずぼ、ずぼ、ごほり、ごほりと、二人一緒に気をやるのであった。
 お登世は屋敷に奉公していたが、なま物を食べたのはこれ初めて。
 日本国中を合わせたような気持ちよさを忘れることができなかったのはもちろんである。

つづく

[春情花の朧夜梅柳 恋衣濡色 糸柳寝屋の月 糸瓜桜 色好奥の院 花吹雪桜紙 怒竿裾開 玩言花腎 乱舞朧夜] 長枕褥合戦 書架