偶 成 朱熹
一寸光陰不可軽 一寸の光陰 軽んずべからず
未覚池塘春草夢 未だ覚めず 千塘春草の夢
階前梧葉已秋声 階前の梧葉 已に秋声
偶 成 西郷隆盛
幾歴辛酸志始堅 幾
丈夫玉砕恥甎全 丈夫は玉砕するも 甎全を恥ず
我家遺法人知否 我家の遺法 人知るや否や
不為児孫買美田 児孫の為に 美田を買わず
九月十三夜陣中作 上杉謙信(戦国)
霜滿軍營秋氣C 霜は軍営に満ちて 秋気清し
数行過雁月三更 数行の過雁 月三更
越山併得能州景 越山併せ得たり 能州の景
遮莫家郷憶遠征 さもあらばあれ 家郷遠征を
金州城下作 乃木希典
山川草木転荒涼 山川草木 うたた荒涼
十里風腥新戦場 十里風なまぐさし 新戦場
征馬不前人不語 征馬すすまず 人語らず
金州城外立斜陽 金州城外 斜陽に立つ