もしもピアノが弾けたなら
詞 阿久 悠  
曲 坂田晃一
一 もしもピアノが弾けたなら
  思いのすべてを歌にして
  きみに伝えることだろう
  雨が降る日は雨のよに
  風ふく夜は風のよに
  晴れた朝には晴れやかに
  だけど ぼくにはピアノがない
  君に聴かせる腕もない
  心はいつでも半開き
  伝える言葉が残される
  アア アー アア ……残される

二 もしもピアノが弾けたなら
  小さな灯を一つつけ
  きみに聴かせることだろう
  人を愛したよろこびや
  心が通わぬ悲しみや
  おさえきれない情熱や
  だけど僕にはピアノがない
  きみと夢みることもない
  心はいつでも空まわり
  聴かせる夢さえ遠ざかる
  アア アー アア ……遠ざかる

 赤城の子守唄  潮来笠 めんこい仔馬 もしもピアノが弾けたなら 王将 世界は二人のために 下町の太陽 東京の灯よいつまでも 夜霧の第二国道