撫子色なでしこいろ。#ed9ea5
 秋の七草である撫子は花の可憐さから「愛しい子」を表す「撫でし子」に由来した名前。
 その花の色である紫みの桃色。
 「石竹色せきちくいろ」も同じ色のこと。
 赤みが強い色は「唐撫子からなでしこ」。
 「象眼の紅の単衣、同じ御直衣、色いと濃き唐撫子の浮線綾の御指貫、余りをどろをどろしき御あはひ着給へるも、この世の色とも見えずなまめかしくて」狭衣物語