退紅あらぞめ。#db928d
 「退」は「褪」と同じ意味で、「褪せた紅」のような薄い紅色を表す。
 「粗染」、「洗染」とも表記する。
 紅花は定着しにくいので、キハダやウコンで下染めしたため黄みをおび、にごった色となった。
 「くれなゐの薄染衣 浅らかに相見し人に恋ふるころかも」万葉集 巻12