蘇 州 夜 曲
詩 西条八十
曲 服部良一
一 君がみ胸に 抱かれて聞くは
夢の船唄 鳥の唄
水の蘇州の 花散る春を
惜しむか柳が すすり泣く
二 花をうかべて 流れる水の
明日
(
あす
)
の
行方
(
ゆくえ
)
は 知らねども
こよい
映
(
うつ
)
した ふたりの姿
消えてくれるな いつまでも
三 髪に飾ろか
接吻
(
くちづけ
)
しよか
君が
手折
(
たお
)
りし 桃の花
涙ぐむよな おぼろの月に
鐘が鳴ります
寒山寺
(
かんざんじ
)