お 俊 恋 唄
詩 吉川 静夫 
曲 佐々木俊一
一 忍び泣きして 躰もやせて
  結ぶ帯にも 女の泪
  こんな私に したまま気まま
  旅に出た人 旅に 旅に
  旅に出た人 恨みはせぬが
  思いすごしか 茶碗酒

二 ぬれた枕に 頬すり寄せて
  呼んですがって 両手を合わせ
  夢になりとも 逢いたいものと
  泣けば雨風 泣けば 泣けば
  泣けば雨風 夜明けのからす
  女泣かせの 鐘がなる

三 神にねがいを 新太郎さんに
  茶だち 塩だち お百度詣り
  またの逢う瀬を 命にかけて
  待ってこがれて 待って 待って
  待ってこがれて 五年はおろか
  柳 新芽の 枯れるまで