赤 い 靴 の タ ン ゴ
詩 西条八十
曲 古賀政男
一 誰が履かせた赤い靴よ
  涙知らない乙女なのに
  履いた夜から切なく芽生えた
  恋のこころ
  窓の月さえ嘆きを誘う

二 何故に燃えたつ赤い靴よ
  君を想うて踊るタンゴ
  旅は果てなく山越え野越え
  踊る肩に
  春はミモザの花も匂う

三 運命かなしい赤い靴よ
  道は二筋君は一人
  飾り紐さえ涙でちぎれて
  さらばさらば
  遠い汽笛に散り行く花よ