三 開聞岳の 山の巣に 日ぐれは鳥も 帰るのに 君は船乗り 竹島はるか 今日も帰らず 夜が来る
三 悲しい恋の 舟歌を 歌うて一人 波まくら あの娘思えば 男のくせに 握るろづかも ままならぬ
四 逢えない人を したわせる 今宵の月の つめたさよ 可愛いあの娘も 長崎鼻で 一人眺めて 泣くだろう