長崎の蝶々さん
詩 曲 米山正夫
一 肥前長崎 港町
  異人屋敷の たそがれは
  なぜかさびしい 振袖人形
  恋の絵日傘 くるくると
  蝶々さん 蝶々さん
  桜の花が 咲く頃に
  お船が帰って 来るという
  花のロマンス 長崎
  長崎 長崎 港町

二 風は南の 夢の町
  晴れた天主(クルス)の 丘の上
  せのびして見る 遙かな海よ
  三本マストは まだ見えぬ
  蝶々さん 蝶々さん
  花は咲いても 開いても
  恋しいお方に 逢うまでは
  花のロマンス 長崎
  長崎 長崎 港町

三 鐘が鳴る鳴る 恋の町
  広い屋敷に ただ一つ
  君が形見の アメリカ人形
  碧い瞳の なつかしさ
  蝶々さん 蝶々さん
  長いまつげも うっとりと
  今日もあなたの 夢を見る
  花のロマンス 長崎
  長崎 長崎 港町