二 暮れ行くは白馬か 穂高は茜よ 樺かばの木のほの白き 影も薄れ行く 寂しさに君呼べど わが声むなしく はるか谷間より こだまはかえり来る
三 山小舎の灯は 今宵も点りて 独り聞くせせらぎも 静かに更けゆく 憧れは若き日の 夢をのせて 夕べ星のごと み空に群れとぶよ