二 春は桜のあや衣 秋はもみじの唐錦 夏は涼しき月の絹 冬は真白き雪の布 見よや人々美しき この天然の織物を 手際(てぎわ)見事に織りたもう 神のたくみの尊しや
三 うす墨ひける四方の山 紅い匂う横がすみ 海辺はるかにうち続く 青松白砂(せいしょうはくさ)の美しさ 見よや人々たぐいなき この天然のうつし絵を 筆も及ばずかきたもう 神の力の尊しや