第二高等学校明善寮々歌
東  仙 助 詞
有志者楽会 曲
山紫に水清き
里花匂う五条楼
向上の主義自治の精
高き理想を胸にして
健児ひとつにむつみあう
明善の寮我がすみか

流れてやまぬ広瀬川
朝な夕なの我が教
ほととぎす鳴く青葉山
緑はかえぬ我が操
宮城の萩の露に照る
月を鏡の我が心

向う愛宕の丘の上
遠くながむる海原の
広き深きに学ばずや
玲瓏高き大空の
果なきはてに行く雲を
望みの翼と観ぜずや

孤燈の下のはげみには
すぐれし世々の跡慕い
いろりの縁の団欒には
嬉しき友のなさけ汲む
愛と望みと光との
宿明善の寮にきく