故郷の人々
勝  承 夫 詞
フォスター 曲
はるかなる スワニー川 その下
なつかしの彼方よ わがふるさと
旅空のあこがれ 果てなく
思い出ずふるさと 父母います
長き年月 旅にあれば
おお疲れし わが胸 父母を慕うよ

畦道さすらいし 思い出
はらからと遊びし 楽しき日
ゆめあまき歌声 むなしや
おお行きて暮らさまし 母のもとに
長き年月 旅にあれば
おお疲れし わが胸 父母を慕うよ


   あわれの少女
大和田建樹 詞
吹き捲く風は かおを裂き
みるみる雪は 地にみちぬ
あわれ すあしの おとめ子よ
別れし母を よぼうらん

つづれのきぬの やれまより
身を刺すさむさ いかほどぞ
あわれ ぬれゆく おとめ子よ
世になき家を たずぬらん

こがねのはしら 玉の床
世界は 同じうちなるに
あわれ こごえし おとめ子よ
たたずむ軒も うずもれぬ