二 ついて来るなと叱ったものの 支那の子供のいじらしさ 飯よ飯よで飯盒の飯を 分けて与えてふと見れば 故郷(くに)の誰かに似た笑顔
三 進む荒野に砂塵の嵐 零下十度を夏の服 燃える心でこの魂で 今ぞ故国に尽くす身の 何のこれしき寒かろう