昭和残侠伝唐獅子牡丹
曲 菊池俊輔
詞 水城一狼
佐伯 清 
浅草(エンコ)生れの浅草育ち
  極道風情(ごくどうふぜい)といわれていても
  ドスが怖くて渡世はできぬ
  賭場が命の男伊達(おとこだて)
  背中(せな)で呼んでる唐獅子牡丹

二 親にもらった大事な肌を
  墨で汚して白刃(しらは)の下で
  積もり重ねた不孝の数を
  なんと詫びよかオフクロに
  背中で泣いてる唐獅子牡丹

三 白を黒だと言わせることも
  どうせ畳じゃ死ねないことも
  百も承知でやくざな稼業
  なんで今更悔いがあろ
  ろくでなしよと夜風が笑う

四 流れ流れの旅寝の空で
  義理に絡んだ白刃の喧嘩(でいり)
  ばかなやつだと(わら)ってみても
  胸に刻んだ面影を
  忘れられよか唐獅子牡丹

五 白を黒だと言わせることも
  どうせ畳じゃ死ねないことも
  百も承知でやくざな稼業
  なんで今更悔いがあろ
  ろくでなしよと夜風が笑う