二 多々良浜辺の戎夷 そは何蒙古勢 傲慢無礼もの 倶に天を戴かず いでや進みて忠義に 鍛えし我が腕 ここぞ国のため 日本刀を試し見ん
三 こころ筑紫の海に 浪おし分けて往く ますら猛夫の身 仇を討ち還らずば 死して護国の鬼と 誓いし箱崎の 神ぞ知ろし召す 大和魂いさぎよし
四 天は怒りて海は 逆巻く大波に 国に仇をなす 十余万の蒙古勢は 底の藻屑と消えて 残るはただ三人 いつしか雲はれて 玄界灘月清し