二 今日も今日とて 親方さんに 芸がまずいと 叱られて 撥(ばち)でぶたれて 空見あげれば 泣いているよな 昼の月
三 うつや太鼓の 音さえ悲し 雁が啼く啼く 城下町 暮れて恋しい 宿屋の灯 遠く眺めて ひと踊り
四 ところ変れど 変らぬものは 人の情の 袖時雨(しぐれ) ぬれて涙で おさらばさらば 花に消えゆく 旅の獅子