三流の話

三流とは銅メダルのことではない。上流、中流、下流に三分して下流のことである。

◎ 一寸違う三流の話

 世のために汗を流せ

 友のために涙を流せ

 国のために血を流せ

 という主旨の三つの流れの話をその昔聞いた。

 世のため友のため汗や涙を流すのは今でも馬鹿げた事という人は少数だろう。

 「国のために血を流し死傷した人は馬鹿げたことをした」という国民が少なくない国が唯一ある。日本国である。日本国民でない本当の「非国民」ならこの価値観も理解できる。

 多分そのような非国民なら、町内に火事が起きたとき「火事の原因が気に入らない」、「この街並みは気に 入らない」と言って消火に加わらないで逃げ隠れ、後で焼け跡に現れ「消火に出動し死傷した人は馬鹿げ  たことをした」と説いて回り英雄扱いされるだろう。

 但し、そのような非国民も国外へ出れば、そこの国民が哀惜する「国のために血を流した」戦死傷者の記  念碑などに人間らしい顔をして花など捧げるようだ。

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