韓公の本意三城を築くは、 翻然ほんぜんとして遠く朔方さくはうの兵を救はんとは。 胡來きたりて潼關とうくゎんの隘せまきを覺えず、 龍起こりて猶なほ晉水しんすゐの淸きを聞く。 獨ひとり至尊しそんをして社稷しゃしょくを憂うれへしめれば、 諸君何を以てか升平しょうへいに答へん。 |
夜受降城に上りて笛を聞く 囘樂峯くゎいらくほう前沙すな雪に似たり、 受降城じゅかうじゃう外月霜の如し。 知らず何いづれの處にか蘆管ろくゎんを吹く、 一夜征人盡ことごとく郷きゃうを望む。 |
舊きうに逢ふ 我は白髮を梳くしけづり新恨しんこんを添そへ、 君は靑蛾せいがを掃はらひて舊容きうようを減ず。 少年に離別して老いて相ひ逢ふ。 |
鄰叟りんそうに代りて懷くゎいを言ふ 人生何事ぞ心定まる無き、 宿昔しゅくせき如今じょこん意同じからず。 宿昔身の老ゆるを得ざるを愁へ、 如今白頭翁はくとうをうと作なるを恨む。 |
花枝缺くる處青樓開き、 艶歌一曲酒一杯。 美人我に勸む行樂を急にせよ、 古いにしへ自より朱顏再びとは來らず。 君見ずや外州の客、 長安の道。 一回來きたり、一回老おゆ。 |
月に感じ逝者を悲しむ 存亡月に感じて一いつに潸然さんぜんたり、 月色今宵往年に似たり。 何いづれの處か曾經かつて同ともに月を望める、 櫻桃あうたう樹下後堂こうだうの前。 |
爛漫たる朝眠の後、 頻しきりに伸ぶ晩起の時。 煖爐火を生ずること早く、 寒鏡頭を裹つつむこと遲し。 雪を融とかして香茗かうめいを煎じ、 酥そを調して乳糜にゅうびを煮る。 慵饞ようざん還なほも自ら哂わらふ、 快活亦また誰たれか知らん。 酒性温にして毒無く、 琴聲淡にして悲しからず。 榮公えいこう三樂の外ほか、 仍なほ小男兒を弄す。 |
勸酒 白居易 昨與美人對尊酒、 朱顏如花腰似柳。 今與美人傾一杯、 秋風颯颯頭上來。 年光似水向東去、 兩鬢不禁白日催。 東鄰起樓高百尺、 璇題照日光相射。 珠翠無非二八人、 盤筵何啻三千客。 鄰家儒者方下帷、 夜誦古書朝忍餓。 身年三十未入仕、 仰望東鄰安可期。 一朝逸翮乘風勢、 金榜高張登上第。 春闈未了冬登科、 九萬摶風誰與繼。 不逾十稔居台衡、 門前車馬紛縱橫。 人人仰望在何處、 造化筆頭雲雨生。 東鄰高樓色未改、 主人云亡息猶在。 金玉車馬一不存、 朱門更有何人待。 牆垣反鎖長安春、 樓臺漸漸屬西鄰。 松篁薄暮亦棲鳥、 桃李無情還笑人。 憶昔東鄰宅初構、 雲甍彩棟皆非舊。 玳瑁筵前翡翠栖、 芙蓉池上鴛鴦鬥。 日往月來凡幾秋、 一衰一盛何悠悠。 但敎帝里笙歌在、 池上年年醉五侯。 |
酒を勸む 昨美人と尊酒に對す、 朱顏花の如く腰柳に似たり。 今美人と一杯を傾く、 秋風颯颯として頭上に來きたる。 年光水に似て東に向かひて去り、 兩鬢禁ぜず白日に催すを。 東鄰樓を起す高さ百尺、 璇題日に照りて光相ひ射す。 珠翠二八の人に非ざるは無く、 盤筵何ぞ啻ただに三千の客のみならんや。 鄰家の儒者方まさに帷を下し、 夜に古書を誦し朝に餓を忍ぶ。 身年三十未だ入り仕へず、 仰ぎて東鄰を望むも安いづくんんぞ期す可べけんや。 一朝いつてう逸翮いつかく風勢に乘じ、 金榜きんばう高く張りて上第に登る。 春闈しゅんゐ未だ了をはらず冬登科し、 九萬風に摶ちて誰か與ともに繼がん。 十稔じふじん逾えずして台衡に居り、 門前の車馬紛として縱橫。 人人仰ぎ望むも何處いづくにか在る、 造化の筆頭雲雨生ず。 東鄰の高樓色未だ改まらずも、 主人云ここに亡びて息猶ほ在り。 金玉車馬一も存せず、 朱門更に何人なんぴとをか待つこと有る。 牆垣反って鎖とざす長安の春、 樓臺漸漸西鄰に屬す。 松篁しょうくゎう薄暮に亦また鳥を棲ませ、 桃李たうり無情に還また人に笑ふ。 憶おもふ昔東鄰宅初めて構ふ、 雲甍うんばう彩棟皆みな舊に非ず。 玳瑁たいまいの筵前翡翠ひすゐ栖すみ、 芙蓉ふようの池上鴛鴦ゑんあう鬥たたかふ。 日往ゆき月來きたる凡すべて幾秋、 一衰一盛何ぞ悠悠たる。 但だ帝里の笙歌をして在ら敎しめれば、 池上年年五侯を醉はしめん。 |
夢得ぼうとくに酒を勸む 誰人か功ありて畫ゑがかる麒麟閣きりんかく、 何の客か新たに投ぜらる魑魅ちみの鄕。 兩處の榮枯君問ふこと莫なかれ、 殘春更に醉へ兩三場。 |
舊に逢ふ 久しく別れて偶ゝたまたま相ひ逢ふ、 倶ともに疑ふ是これ夢中ならんかと。 即今歡樂の事、 盞を放たば又空と成らん。 |
聞哭者 白居易
昨日南鄰哭、哭聲一何苦。 云是妻哭夫、 夫年二十五。 今朝北里哭、 哭聲又何切。 云是母哭兒、 兒年十七八。 四鄰尚如此、 天下多夭折。 乃知浮世人、 少得垂白髮。 余今過四十、 念彼聊自悅。 從此明鏡中、 不嫌頭似雪。 |
哭する者を聞く 昨日南鄰に哭す、 哭聲一いつに何ぞ苦しき。 云ふ是れ妻夫を哭すと、 夫年二十五。 今朝北里に哭す、 哭聲又た何ぞ切たる。 云ふ是れ母兒を哭すと、 兒年十七、八。 四鄰尚ほ此かくの如し、 天下多くは夭折す。 乃すなはち知る浮世の人、 白髮を垂るるを得ること少まれなるを。 余今四十を過ぐ、 彼を念ひいえ聊いささか自れ悅ぶ。 此れ從より明鏡の中うち、 頭の雪に似たるを嫌はじ。 |
池西の亭 朱欄晩樹に映じ、 金魄秋池に落つ。 還また似たり錢唐の夜、 西樓月の出づる時。 |
東山に向かはざること久し、 薔薇しゃうび幾度いくたびか花さく。 白雲還また自おのづから散じ、 明月誰たが家にか落つ。 |
五月天山の雪、 花無くして祗ただ寒のみ有り。 笛中折柳せつりうを聞くも、 春色未だ曾かつて看ず。 曉あかつきに戰ふに金鼓に隨したがひ、 宵よひに眠るに玉鞍を抱いだく。 願はくは腰下えうかの劍を將もって、 直ちに爲ために樓蘭ろうらんを斬らん。 |
紫藤雲木に掛かかり、 花蔓陽春に宜よろし。 密葉歌鳥を隱し、 香風美人を留む。 |
鄱陽寄家處、
自別掩柴扉。 故里人何在、 滄波孤客稀。 湖山春草遍、 雲木夕陽微。 南去逢迴雁、 應憐相背飛。 |
鄱陽はやうは寄家きかの處、
別れて自より柴扉さいひを掩ふ。 故里人何いづくにか在る、 滄波孤客稀まれなり。 湖山春草遍あまねし、 雲木夕陽微かすかに。 南に去りて迴雁くゎいがんに逢あはば、 應まさに憐むべし相あひ背そむきて飛ぶを。 |
花園欲去去應遲、
正是風吹狼藉時。 近西數樹猶堪醉、 半落春風半在枝。 |
正まさに是れ風吹きて狼藉らうぜきの時。 近西の數樹猶なほ醉ゑふに堪たへたり、 半なかばは春風に落ち半なかばは枝に在り。 |
戲れに諸少年に答ふ 我が長年にして頭雪に似たるに顧かへりみ、 君が壯歳にして氣雲の如くなるを饒ゆるす。 朱顏今日我を欺あなどると雖いへども、 白髮他時君を放ゆるさず。 |
樂天の書を得う 遠信門に入りて先づ涙有り、 妻驚き女むすめ哭して何如いかんと問ふ。 尋常省かへりみざれば曾すなはち此かくの如し、 應まさに是これ江州司馬の書なるべし。 |
秋風淸く、 秋月明かなり。 落葉聚あつまりて還また散じ、 寒鴉棲すみて復また驚く。 相思相ひ見る知んぬ何いづれの日ぞ、 此の時此の夜情を爲なし難し。 |
自ら遣る 酒に對して暝ひくるるを覺えず、 落花我が衣に盈みつ。 醉ゑひより起きて溪月けいげつに歩めば、 鳥還かへり人も亦た稀まれなり。 |
永王正月東に師を出いだす、 天子遙かに分つ龍虎の旗。 樓船一舉風波靜かに、 江漢翻ひるがへして爲る雁鶩がんぼくの池。 |
道德經を讀む 玄元皇帝遺文を著あらはし、 烏角先生後塵を仰あふぐ。 金玉滿堂己が物に非ず、 子孫委蛻ゐぜい是これ他人。 世間盡ことごとく吾が事に關せず、 天下我が身より親しきは無し。 只ただ一身の宜よろしく愛護すべき有りて、 少しく冰炭をして心神に逼せまら敎しめよ。 |
白羽扇を搖うごかすに懶ものうく、 裸袒らたんす靑林の中。 巾を脱して石壁に挂かけ、 頂いただきを露あらは顕して松風を灑そそぐ。 |
蜀道期に後おくる 客心日月と爭ひ、 來往預あらかじめ程を期す。 秋風相ひ待たず、 先に至る洛陽城。 |
落日五湖の遊、 烟波處處愁ふ。 浮沈千古の事、 誰たれと與ともにか東流を問はん。 |
風急に天高くして猿嘯ゑんせう哀し、 渚なぎさ淸く沙すな白くして鳥飛び廻めぐる。 無邊むへんの落木は蕭蕭せうせうとして下くだり、 不盡ふじんの長江は滾滾こんこんとして來きたる。 萬里ばんり悲秋ひしう常に客かくと作なり、 百年多病獨ひとり臺だいに登る。 艱難かんなん苦はなはだ恨む繁霜はんさうの鬢びん、 潦倒らうたう新たに停とどむ濁酒だくしゅの杯。 |
角かくを聽きて歸るを思ふ 故園の黄葉くゎうえふ靑苔に滿つ、 夢後城頭じゃうとう曉角げうかく哀し。 此の夜斷腸だんちゃう人見えず、 起ちて行けば殘月影徘徊はいくゎいす。 |
渭上の題 煙水何ぞ曾かつて世機を息めん、 暫時相あひ向ひて亦また依依たり。 嗟く所は白首磻谿はんけいの叟、 一たび漁舟を下りて更に歸らざるを。 |
峽中の石上に題す 巫女廟の花紅きこと粉に似て、 昭君村の柳眉よりも翠みどりなり。 誠に知る老い去れば風情少けれど、 此これを見れば爭いかでか一句の詩無からん。 |
館娃宮くゎんあいきゅう外鄴城げふじゃうの西、 遠くは征帆に映じ近くは堤を拂ふ。 繋ぎ得たり王孫歸意切なるを、 關せず春草の綠萋萋りょくせいせいたるに。 |
慈恩春色今朝盡、
盡日裴回倚寺門。 惆悵春歸留不得、 紫藤花下漸黄昏。 |
慈恩の春色今朝こんてう盡つく、
盡日裴回はいくゎいして寺門に倚よる。 惆悵ちゅうちょう)す春の歸るは留め得ざるを 紫藤花下漸やうやく黄昏。 |
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貧交行ひんこうかう 手を 紛紛たる輕薄何ぞ數ふるを須もちゐん。 君見ずや 管鮑くゎんんぱう貧時の交はりを、 此この道今人こんじん棄つること土の如し。 |
宜春苑ぎしゅんゑん外最も長條、 閒袅かんでうたる春風舞腰に伴ふ。 正まさに是これ玉人腸はらわた斷つるの處、 一渠いつきょの春水赤闌せきらん橋。 |
哥舒大が贈られしに酬むくゆ 去歳歡遊して何いづれの處にか去る、 曲江の西岸杏園の東。 花下に歸るを忘るるは美景に因り、 樽前に酒を勸むるは是これ春風。 各おのおの微宦に從ふ風塵の裏うち、 共に流年を度わたる離別の中うち。 今日相ひ逢ひ愁へて又また喜ぶ、 八人分散し兩人同じ。 |
若もし坐禪して妄想を銷せうせずんば、 然しからずんば秋月春風の夜、 爭いかでか閒に往事を思ふを那何いかんせん。 |
城東莊に宴す 一年始めて一年の春有り、 百歳曾かつて百歳の人無し。 能よく花前に向かひて幾回いくくゎいか醉ゑはん、 十千酒を沽かひて貧を辭すること莫なかれ。 |
花は高樓に近くして客心かくしんを傷いたましむ、 萬方ばんぱう多難なるとき此ここに登臨す。 錦江きんかうの春色天地に來きたり、 玉壘ぎょくるゐの浮雲古今に變ず。 北極の朝廷終つひに改まらず、 西山の寇盜こうたう相あひ侵をかす莫なかれ。 憐む可べし後主こうしゅ還また廟べうに祠まつらる、 日暮聊いささか梁甫りゃうほの吟ぎんを爲なす。 |
重巖ちょうがんに我卜居ぼくきょし、 鳥道てうだう人跡を絶つ。 庭際何の有る所ぞ、 白雲幽石いうせきを抱いだく。 茲ここに住むこと凡およそ幾年、 屡しばしば春冬の易かはるを見る。 語を寄す鐘鼎しょうていの家、 虚名定めて益無からん。 |
夔州歌十絶句 瀼東じゃうとう瀼西じゃうせい一萬の家、 江北江南春冬の花。 背そむき飛ぶ鶴子かくし瓊蕊けいずゐを遺のこし、 相ひ趁おふ鳧雛ふすう蒋牙しゃうがに入る。 |
陌頭楊柳枝、
已被春風吹。 妾心正斷絶、 君懷那得知。 |
陌頭はくとう楊柳の枝、 |
三月十四夜、 西垣せいゑん東北の廊。 碧梧葉は重疊ちょうでふし、 紅藥樹は低昂す。 月砌げつせい幽影を漏らし、 風簾ふうれん闇香を飄ひるがへす。 禁中宿客無く、 誰か紫微郞を伴はん。 |
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重ねて裴郎中の吉州に貶せらるるを送る 猿啼き客散ず暮江の頭、 人は自ら心を傷いたましめ水は自ら流る。 同じく逐臣と作なりて君更に遠く、 靑山萬里一孤舟。 |
碧樹涼を生じて宿雨收をさまり、 荷花荷葉汀洲に滿つ。 登高酒有れども渾すべて醉ゑひを忘れ、 古いにしへを慨なげき言ことば無く獨ひとり樓に倚よる。 宮殿は六朝の古跡を遺のこし、 衣冠は千古の荒丘に漫みつ。 太平の時節に風景殊ことなるも、 山自おのづから青青として水自おのづから流る。 |
雨夜元九を憶ふ 天 何ぞ況いはんや連宵雨休まざるをや。 一種雨中君最も苦まん、 偏梁の閣道通州に向ふ。 |
百畝庭中半是苔、 桃花淨盡菜花開。 種桃道士今何歸、 前度劉郞今又來。 |
百畝せの庭中半なかばは是これ苔、 桃花淨ことごとく盡つき菜花開く。 桃を種うえし道士今何いづこにか歸る、 前度の劉郞りうらう今又た來きたる。 |
三千里外臥江州、
十五年前哭老劉。 昨夜夢中彰敬寺、 死生魂魄暫同遊。 |
三千里外江州に臥ふす、
十五年前老劉を哭す。 昨夜夢中彰敬寺しゃうけいじ、 死生魂魄暫しばらく同遊す。 |
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行宮あんぐう 寥落れうらくたり古いにしへの行宮あんぐう、 宮花きゅうくゎ寂寞せきばくの紅くれなゐ。 白頭の宮女きゅうぢょ在りて、 閒坐して玄宗を説く。 |
蘇小そせうの門前柳は萬條、 毵毵さんさんたる金線平橋を拂ふ。 黄鶯くゎうあう語らず東風の起きるを、 深く朱門に閉ざして細腰を伴ふ。 |
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去年燕巣主人屋、
今年花發路傍枝。 年年爲客不到舍、 舊國存亡那得知。 胡塵一起亂天下、 何處春風無別離。 |
去年燕は巣すくふ主人の屋、 |
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清江一曲村を抱いだきて流れ、 長夏ちゃうか江村事事じじ幽いうなり。 自おのづから去り自おのづから來きたる梁上りゃうじゃうの燕、 相ひ親しみ相ひ近づく水中の鴎。 老妻は紙に畫ゑがきて棊局ききょくを爲つくり、 稚子ちしは針を敲たたきて釣鈎てうこうを作る。 多病須まつ所は唯ただ薬物のみ、 微躯びく此この外に更に何をか求めん。 |
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別れんと欲して郞が衣を牽く、 郞今は何いづれの處にか到る。 歸來の遲きを恨みず、 臨邛りんきょうに向かって去ること莫なかれ。 |
江上吟 李白 木蘭之枻沙棠舟、 玉簫金管坐兩頭。 美酒尊中置千斛、 載妓隨波任去留。 仙人有待乘黄鶴、 海客無心隨白鴎。 屈平詞賦懸日月、 楚王臺榭空山丘。 興酣落筆搖五嶽、 詩成笑傲凌滄洲。 功名富貴若長在、 漢水亦應西北流。 |
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獨り坐して千里を思へば、 春庭曉景長し。 鶯は翡翠ひすゐの幕とばりに喧かまびすしく、 柳は鬱金うこんの堂を覆おほふ。 舞へる蝶は愁緒を縈めぐり、 繁れる花は靚妝せいさうに對す。 深情瑤瑟えうしつに托さんとして、 絃斷じて章を成さず。 |