スキーヤーは雪原のナルシスト
スキーをする人の大部分はきれいに、あるいはダイナミックに滑っているスキーヤーを見て自分もあのようになりたい、あるいはあのように滑っていると思っています。
従ってこのように滑ったらよいとか、もう少しこの点に気を付けてとか言われると楽しみが無くなってしまう人が多いようです。
スキーは請われない限り教えない方が良いようです。
キックターンの名人
初心者でも冒険心に富む人は急斜面に入り、斜滑降で斜面の端まで行きそこでキックターンをして戻ってくることがよくあります。少し巧くなるとあまりかっこよいターンでないので急場しのぎ以外にこれをやらなくなります。
ところが北海道でキックターンの名人を見ました。
斜滑降からターンをして鋭角に進路を変えるのが秒以下、瞬きする間くらい。
座敷で足袋を履いて民謡を踊っている、その節目で向きを変える感じです。
どのようなステップをしているのかゆっくり見せてもらったらキックターンでした。
勿論ストックも使わなければ足元も見ません。
スキーの後端に目がついているような動きでした。
これくらいの人を見ると急斜面で稲妻形に近い深い彫りを刻み外側に雪だまりを作ってターンしている乱暴なスキーヤーが生兵法の見本のように見えます。
ゲレンデのBGM
ゲレンデで音楽を流すようになったのは十数年前からですが、これがスキーを滑るリズムと合っている曲が流れているのを聞いたことがありません。
作詞、作曲、歌手ともスキーを滑る感覚で仕事をしていないので、あくまでもゲレンデの外で感じている音楽です。
まだクラシックのワルツあたりの方が良いと思いますが。
音楽のうるさくないゲレンデを見つけ、昔の唱歌「♪山は白銀、朝日を浴びて…♪」のリズムで滑ると大きめのパラレルに向いています。
一寸急な斜面を活発に滑るときは「黒い稲妻」の曲がよいようです。
今の時代朝から夜まで音楽を流してるところがあるくらいですから、きっとそれぞれの滑りに合う曲が多数あると思います。音楽に明るい方、曲を推薦して下さい。