蘇枋色すおういろ。#853953
 くすんだ紫みの赤をさす。
 スオウはビルマ、インドなど熱帯地方原産のマメ科の低木。
 日本には奈良時代に伝わり、広く普及した染料。
 紅花や紫に代わって赤系や紫系の染色にも用いられた「似紅にせべに」、「似紫にせむらさき」。
 「紫の上は、葡萄染にやあらむ、色濃き小袿、薄蘇芳の細長に、御髪のたまれるほど、こちたくゆるるかに」源氏物語