二 優しかの君 ただ独り 発(た)たせまつりし 旅の空 可愛い子供は 女の生命 なぜに淋しい 子守唄
三 加茂の河原に 秋長(た)けて 肌に夜風が 沁(し)みわたる おとこ柳が なに泣くものか 風に揺れるは 影ばかり
四 愛の山河 雲幾重 心ごころは 隔てても 待てば来る来る 愛染かつら やがて芽をふく 春が来る