お ん な の 宿 ←男
詩 星野哲郎
曲 船村 徹 
一 想い出に降る 雨もある
  恋にぬれゆく 傘もあろ
  伊豆の夜雨を 湯舟できけば
  明日の別れが つらくなる

二 たとえひと汽車 おくれても
  すぐに別れは くるものを
  わざとおくらす 時計の針は
  女ごころの かなしさよ

三 もえて火となれ 灰になれ
  添えぬ恋なら さだめなら
  浮いてさわいだ 夜の明け方は
  箸を持つ手が 重くなる