二 清き夏の 朝(あした)に 山に傷つく 若者の 永遠(とわ)の眠りに つけるをば 風は伝えぬ 乙女の想い 星は知る 今宵山の頂きに 青く優しく輝きて そっといたわる
三 哀れ山の ロザリア 雪と氷の 奥深く 恋せし者の 後を追う 春に背きて 逝ける乙女の 胸の内 すずらん知るや知らずや 今も五月の山肌に輝きて 真白きその花を