矢切の渡し
石本美由起 詞
船村   徹 曲
つれて逃げてよ ついておいでよ
夕ぐれの雨が降る 矢切の渡し
親のこころに そむいてまでも
恋に生きたい ふたりです

見すてないでね 捨てはしないよ
北風が泣いて吹く 矢切の渡し
噂かなしい 柴又すてて
舟にまかせる さだめです

どこへ行くのよ 知らぬ土地だよ
揺れながら艪が咽ぶ 矢切の渡し
を殺して 身を寄せながら
明日へ漕ぎだす 別れです