我は海の子

一 我は海の子 白波の
  さわぐいそべの 松原に
  煙たなびく とまやこそ
  我がなつかしき 住家なれ

二 生まれてしほに 浴して
  波を子守の 歌と聞き
  千里寄せくる 海の気を
  吸ひてわらべと なりにけり

三 高く鼻つく いその香に
  不断の花の かおりあり
  なぎさの松に 吹く風を
  いみじき楽と 我は聞く