二 夜霧の駅に 待つ君の おもかげ強く ふり捨てて はかなや月に 泣き濡れし 白衣の袖よ いつ乾く
我は蔭の国へ行く 永への月の光を求めて 君は月よりの使者 地上にては余りに麗しく 余りに又冷たかりしも 今は仄かながら、遂にわがもの 我その微かなる光を抱きて行く
三 幾春秋を さ迷えど まことの縁 結ぶ日は 月よりの使者 思い出の りんどう抱いて 来るという