月よりの使者
詞 佐 伯 孝夫
曲 佐々木俊一
一 白樺ゆれる 高原に
  りんどう咲いて 恋を知る
  男の胸の 切なさを
  啼け啼け山鳩 幾声も

二 夜霧の駅に 待つ君の
  おもかげ強く ふり捨てて
  はかなや月に 泣き濡れし
  白衣の袖よ いつ乾く

  我は蔭の国へ行く
  永への月の光を求めて
  君は月よりの使者
  地上にては余りに麗しく
  余りに又冷たかりしも
  今は仄かながら、遂にわがもの
  我その微かなる光を抱きて行く

三 幾春秋を さ迷えど
  まことの縁 結ぶ日は
  月よりの使者 思い出の
  りんどう抱いて 来るという