二 情けのふちに 咲いたとて さだめ悲しい 流れ花 未練残した 盃に 面影ゆれて また浮ぶ あゝ奥飛騨に 雨が降る
三 抱いたのぞみの はかなさを 知るや谷間の 白百合よ 泣いてまた呼ぶ 雷鳥の 声もかなしく 消えてゆく あゝ奥飛騨に 雨がふる