苦手なんだよ 一 お客さんに せがまれて
　　唄ったよ 生まれ故郷のあの唄を
　　唄っているうち 恋しくなって
　　じんとじんと
　　じんとじんと 瞼があつくなり
　　思わず泣けて しまったさ

二 縄ののれんが 揺れるのも
　　侘びしいね 暗い小路の安酒場
　　しがない流しの この俺だって
　　こいつァこいつァ
　　こいつァこいつァ 苦手な唄なんだ
　　返らぬ愚痴が 出るからさ

三 お客さんも 泣きながら
　　歌ったよ 遠い故郷の国なまり
　　同じ悩みを 抱いてる人が
　　いいよいいよ
　　いいよいいよ 何も言わないで
　　商売ぬきで 唄おうよ