二 波の彼方の蒙古の砂漠 男多恨の身の捨て処 胸に秘めたる大願あれど 生きて帰らん望みはもたじ
三 砂丘に出でて砂丘に沈む 月の幾夜が我等が旅路 明日も変われど見ゆるは何処 小を求めん蒙古の砂漠
四 朝日夕日を馬上に受けて 続く砂漠の一筋道を 大和男児の血潮を秘めて 行くや若人血潮の旅路
五 負はすらくだの糧うすけれど 星の示せる向だに行けば 砂の逆巻く嵐も何ぞ やがては越えなん蒙古の砂漠