すてたお方の しあわせを 祈る女の 性かなし 辛や 重たや わが恋ながら 沖の瀬をゆく 底曳き網の 船にのせたい この片情け
春は二重に 巻いた帯 三重に巻いても 余る秋 暗や はてなや 塩屋の岬 見えぬ心を 照らしておくれ ひとりぽっちに しないでおくれ