禁じられた遊び
スペイン 民謡
薩摩 忠 詞
川のそばに 今日も立てば
青い空が ほほえんでいる
青い空は すぎた日々を
みんな 知ってる

川のそばを とおる風は
水の声を 運んでくる
水の声は かえらぬ日を
耳に ささやく

あれは過ぎた 幼い日よ
ふたりだけで 遊んだ日よ
水車だけが まわりながら
それを 見ていた

水は 雲のように流れ
時は かげのようにうつり
思い出だけが いまも深く
胸に とどまる

飯塚 広 詞
空は青く 黙っている
雲は遠く 流れていく
行方しれぬ 波のままに
さすらう 少女(おとめ)

水車小屋の 暗いかげで
二人だけの 十字架立て
よろこびに ふるえている
おさなき こころ

優しかった 名をば呼びて
追えどむなし 霧の面影
引きさかれし 愛の歌を
たれか 歌わん

近藤玲二 詞
春はめぐり 花はひらき
鳥はうたう 旅の空を
雲の如く さすらいゆく
あわれ おさなご

十字架たてて 花をかざり
二人きりで 遊んだ日の
忘れられぬ あの思い出
胸に ひそめて

楽しかりし あの日のこと
やさしかりし 母の瞳
今は遠く すべて去りぬ
ゆめの うきぐも