祇園小唄
詞 曲 長田幹彦
一 月はおぼろに東山
  霞む夜毎のかがり火に
  夢もいざよう紅桜
  しのぶ思いを振袖に
  祇園恋しや だらりの帯よ

二 夏は河原の夕涼み
  白い襟あしぼんぼりに
  かくす涙の口紅も
  燃えて身をやく大文字
  祇園恋しや だらりの帯よ

三 鴨の河原の水やせて
  咽ぶ瀬音に鐘の声
  枯れた柳に秋風が
  泣くよ今宵も夜もすがら
  祇園恋しや だらりの帯よ