白虎隊
詞 不   詳
曲 田村虎蔵
一 霰の如く乱れくる
  敵の弾丸引き受けて
  命を塵とたたかいし
  三十七の勇少年
  これぞ会津の落城に
  その名聞えし白虎隊

二 味方は少なく敵多く
  日は暮れ果てて雨暗し
  はやる勇気はたわまねど
  疲れし身をばいかにせん
  倒るる屍流るる血
  頼む矢玉も尽きはてぬ

三 残るは僅かに十六士
  「一度後に立ちかえり
  主君の最後に会わばや」と
  飯盛山によじ登り
  見れば早くも城落ちて
  焔は天を焦がしたり

四「臣子の務はこれまでぞ
  いで潔よく死すべし」と
  刃に伏しし物語り
  伝えて今に美談とす
  散りたる花の芳しさ