アニー・ローリー スコットランド民謡 
詞 緒 園   凉 子  
曲 JDスコット夫人  
一 青き岸辺は 露にぬれぬ
  やさしき友よ 誓いたまえ
  冬去りなば また帰ると
  美わし アニー・ローリー
  誓いたまえ

二 雪のかんばせ 清きうなじ
  たえなる姿 光に満つ
  空の星か 真澄の御眼(みめ)
  美わし アニー・ローリー
  夢に浮かぶ

三 萩の下葉の 露をこぼす
  野のそよ風か 君が御声(みこえ)
  君が御声 心揺する
  美わし アニー・ローリー
  ああわが友達

     才 女

一 かきながせる 筆のあやに
  そめし紫 世々あせず
  ゆかりのいろ ことばのはな
  たぐいもあらじ そのいさお

二 まきあげたる 小簾のひまに
  君のこころも しら雪や
  蘆山の峯 遺愛のかね
  めにみるごとき その風情

堀内敬三 訳
あした露おく 野の静寂(しじま)
愛し アニーローリー 君と語りぬ
とこしえまで 心かえじ
誓いし アニーローリー わが命よ

愛にかがやく 君がまなざし
まことこめたる 君がささやき
とこしえまで とこしえまで
忘れじ アニーローリー わが命よ

藤浦 洸 訳
なつかし川辺に 露はあれど
愛しの アニーローリー 今やいずこ
君に逢いし 時はゆけど
愛しの アニーローリー 夢忘れじ

雪のひたいよ やさしうなじ
輝く瞳は 清く澄みし
比ぶもなし うるわしわよ
愛しの アニーローリー 夢忘れじ

茂原二郎 訳
朝露しげき 丘の小道
愛を誓いし かのひと時
とわの愛を われ忘れじ
愛しの アニーローリー
わが胸を去らず

真白きうなじは 雪のごとく
清き面差し 照り映えて
星のごとき つぶら瞳
愛しの アニーローリー
わが胸を去らず