暁に祈る
詞 野村俊夫
曲 古関裕而
一 あぁあの顔で あの声で
  手柄頼むと 妻や子が
  ちぎれる程に 振った旗
  遠い雲間に また浮かぶ

二 あぁ堂々の 輸送船
  さらば祖国よ 栄えあれ
  遥かに拝む 宮城の
  空に誓った この決意

三 ああ 傷ついた この馬と
  飲まず食わずの 日も三日
  捧げた生命 これまでと
  月の光で 走り書

四 あぁ軍服も 髭面も
  泥にまみれて 何百里
  苦労を馬と 分けあって
  遂げた戦闘も 幾度か

五 ああ あの山も この川も
  赤い忠義の 血がにじむ
  故国(くに)まで届け 暁に
  あげる興亜の この凱歌