二 光にぬれて白じらと 打伏す屍わが戦友よ 握れる銃に君は尚 国を護るの心かよ
三 死なば共にと日頃から 思いしことも夢なれや 君は護国の鬼となり われは銃火にまだ死なず
四 ああわが戦友よ二人して 約せしことは知りながら 君が最期を故郷へ 何と知らせてよいものぞ
五 君の血潮は満州の 赤い夕陽に色添えて 大和心の花桜 ぱっと散ったと書こうかしら
六 弾に当ったあの時に 天皇陛下万才と 三度叫んだあの声を そのまま書いて送ろうか
七 涙で書いたこの手紙 涙でよんで笑うだろう 君の母君妹御も やっぱり大和の女郎花